アスベストとは?
アスベストは繊維状の天然の鉱物で、石綿とも呼ばれています。アスベストの繊維が直径0.02-0.3μm程度なこともあり、耐熱性や耐火性に優れているだけではなく、耐久性能や電気絶縁性なども非常に優れており、さらには価格も安いことから「奇跡の鉱物」として、建築材料から防火服、車のブレーキ、家庭用品など様々な用途で使用されてきました。
使用事例としては下記の用途などがある
・防火、防音、断熱用において学校や各建築物
・船舶
・鉄道車両
・絶縁材料として
・自動車のブレーキパッドやクラッチ
・大気加熱路の断熱材
・歯科技工用鋳型の緩衝材や断熱材
・宇宙船の帰還船の断熱材
・ガスケット、水道用パッキン、シーリング材
・モルタルやアスファルトなど
アスベストはその歴史をたどると17世紀中頃発見され、20世紀に入ってから建物などの断熱材や機械などの摩擦防止などに大量に使用されるようになりました。高度経済成長期の1970年代頃から人体や環境への有害性が問題となり始めました。そしてアスベストは発ガン性などが問題となって、吹き付けアスベストの使用が禁止されたことに始まり、2006年9月から一部の製品を除いて原則禁止となりました。現在は代替品としてグラスウールやセラミックファイバーなどが用いられるようになりました。
アスベストについて基本的なことからその経緯をまとめてみました。
アスベストはその優れた性能と安価な価格ということもあって、世の中に広く利用されてきました。それが人体に悪影響を及ぼす建材ということで法律で使用が禁止になりました。
でもなぜ解体工事でアスベスト調査や除去工事が必要なのでしょうか?
次のまとめでは「なぜアスベスト除去工事が必要か?」をまとめています。
お時間ある際にお読みください。